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2017.07.21
イベント

教科外国語統合学習ワークショップを開催しました。

7月1日(土)東京の機械振興会館にて「教科外国語統合学習ワークショップ」を行いました。
首都圏はもちろん大阪や京都、新潟の先生にもお越し頂き、ワークショップを通じて質疑応答やCLILカリキュラム作成ワークに熱心に取り組んで頂いたことを感謝しております。

今回のワークショップを共催いただいた日本CLIL教育学会会長である東洋英和女学院大学 笹島茂教授に冒頭でCLILの最新事情についてご講演頂きました。
ご講演の内容は、従来外国語教育の一環とされてきたCLILが教科内容の学習を統合する方向に学びの質が転換されていること。
それにつれて教師の役割と授業の内容も変化しているがCLILフレームワークを用いることにより成果を出し易いということを解説頂きました。

次に外国語と教科の統合学習が2020年大学入試改革の方向性とマッチしているかというテーマでパネルディスカッションを行いました。
まずは、教育開発出版株式会社 専務取締役 糸井幸男から大学入試改革に向けた中学・高校の教育改革の内容について説明を行いました。
英語は4技能チェックが必須となること、生徒の思考力・表現力・判断力が益々問われるようになることからアクティブラーニングを活用し、COGNITION(思考)に焦点を当てるCLILは教育改革の潮流に沿うとの見解を示しました。

パネルに御登壇頂いたのは國學院大學久我山中学高等学校 川本ゆり子先生、埼玉県立和光国際高等学校 山崎勝先生、山梨学院大学 原口幸司先生でした。
國學院大學久我山中学高等学校では2年前からアメリカ人講師ブライアン・ショウ氏を招きMath in Englishイベントを行っており、これが生徒に好評で英語で学ぶ方が分かり易いという意見もあるとのことでした。
埼玉県立和光国際高等学校では6年前から異文化理解の授業でCLILを導入しており、相手に分かり易い英語を使うことと課題毎に深く考える習慣が大事だということが認識できたということでした。
山梨学院大学国際教養学部では授業の9割程を英語で行っており、休日も海外からの留学生と寮内にて英語で会話ができる恵まれた環境とのことでした。

ワークショップの最後はCLIL実践・指導の権威である上智大学 池田真教授のリードにより、参加された先生全員が英語で学ぶ数学の授業案作成のワークを行いました。
4~5名の小グループに分かれ、どのグループにも必ず英語と数学の専門の先生が入り、それぞれの立場から活発に議論を行いながら実践的授業案作りに取り組みました。
池田教授にはSTEP BY STEPで英語と数学を統合しつつ学ぶ授業案が作成できるワークシートも提供いただき、先生からは分かり易いと好評でした。

最後に各グループの代表の先生がワーク内容を発表して頂きました。
どのグループも明日からの授業に活用できる情報や具体的な成果物が得られた様子でした。
改めて異なる教科の先生が意見交換されることの効果を感じた次第です。

今後とも同様のワークショップを企画実施予定ですので引き続きご指導ご鞭撻の程お願いいたします。
今回残念ながらご参加頂けなかった先生方が今後のワークショップで知見を披露頂けますことを心から望んでおります。
先生方の叡智を集結することにより真に効果的な授業案ができると信じております。

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