学習塾業界には馴染みがなく、「出版」という社名から、ふらっと参加した説明会。
全国各拠点で活躍する営業社員の「地方トーク」に妙に惹かれた。
作り手とユーザーの「懸け橋」になる役目があることを教えてくれた。
それが、教育開発出版との出会いであり、私が営業職を志望するきっかけとなった。
とある県の離島で暮らす子どもたちが通う学校には、
教材は数少なく、また、学習塾に通える環境が十分に整っているとはいえない。
「学びたい」と考える全ての子どもに、教材を行き届かせる術はないのか。
自分の無力さに歯がゆさを感じる日もあった。
そんなある日、営業部からの異動が決まった。
生産管理と物流管理を担う、「業務課」への配属。
私はこれを、チャンスととらえずにはいられなかった。
かつて憧れていたものづくりの仕事とは程遠いかもしれない。
けれど、「もの」を作ることだけが、ものづくりではないことを知った。
今私が生み出しているのは、「よりよい教育を届けたい」という教材の作り手の想いと、「学びたい」という子どもたちの想いをつなぐ懸け橋だ。
膨大な物流の統制があるからこそ届けられる教材。
その中で、流通システムの効率化を図ることが懸け橋の作り手としての使命だと自負している。
だから、部署や会社の垣根を超えて、改革を起こす。
すべては、全国の子どもたちへ、届けるために。
「距離の壁」を、壊すために。