「ゆとり教育」への対抗
関西支社 社長 望月誠

新中学問題集が創刊されてから20数年経ち、既に新中学問題集が民間教育で学ぶ子どもたちの定番として定着していた2000年初頭、日本の教育に大きな変化が起こりました。「ゆとり教育」という名のもとに進められた教育改革で、公立学校では「完全学校週5日制」が始まり特に教育内容の「厳選」として理数教科の学びに大きな影響を与えました。例えば、算数・数学では反比例や文字を用いた式が小学校から中学校へ、中学校で履修していた解の公式や一次不等式、理科のイオンが高校へ移行するなど、これまでの系統立てた学習が難しくなり、国内を二分する意見が交わされ始めました。これは「学力論争」とも呼ばれ、当時の文部科学省は学力を次の4つに定義しています。
- 人間が生きて行くうえで必要な学力が「基礎学力(読み書き計算)」で絶対に必要な力、この学力の達成が学校の役割
- これからの社会に生きてくために必要な力、つまり「生きる力(考える力)」
- 心豊かに生きて行くために必要な力、応用的な学力、つまり教養
- 受験のために必要な学力 受験学力・受験知 入試にのみ必要な力、個人で取り組んでもらう力、無くなってもよい
新中学問題集は偏差値上位の学校に合格するためただ単に受験用の難問を集めているテキストではありません。どのようなレベルの生徒でも着実に学習内容の理解度を深められるよう全国の高校入試問題や学校の検定教科書を徹底的に分析して編集されています。どのような単元構成で、どのような問題を、どのような順番で学習すれば効果的なのかという『系統性』を特徴とするテキストで、その指針の一つが検定教科書の内容でした。したがって、この教育改革で厳選された学習内容の取り扱いが大きなテーマとなりましたが、私たちの判断は学習者にとって最良のテキストであるべき、というものでした。勿論先述の解の公式やイオンを削除することなく独自の『系統性』をもとに編集、そして、新中学問題集が存在する理由を明確にしました。




